第11章

大塚雪見は俯いたまま、

「もういいわ、琛。この件は私自身で対処するわ。今ネット上の世論は私に対してとても厳しいから」

「世論のことは既に大谷に処理させた。君はゆっくり休んでくれ」

「でも今、建築院に行ってこの件を処理しないと」

大塚雪見は顔を上げなかった。

そのとき、大塚雪見のスマホがまた鳴った。

望月琛は彼女のためにスピーカーをオンにした。

「大塚さん、あなたが代筆を依頼していたという告発がありました。最新の出版予定の原稿ですが、詳細に調査する必要があります。もし以前の作品も代筆だったことが判明すれば、あなたの全ての書籍を撤去し、すべての原稿料の返還を求めることになります」

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